サニーは川沿いの道を歩いていた。新緑の季節、川沿いの道は空気も心地よく歩いたりするには絶好の気候だ。
「あぁーっ、気持ちいいねぇ。」
心地良い風が吹き、サニーのマントがなびいていた。マントがなびくその姿はまさに絵にもなっていた。
しかし橋の下に差し掛かろうとしたとき事件は起きた。

ふと橋のほうを見上げると一人の青年が落ちてきた。サニーは即座に彼をキャッチすると事情を聴いた。

「どうして身投げなんて・・・」
「違う、これは身投げじゃないんだ。現実世界で人脈のない俺はネットだけが唯一の生きがいでSNSの仲間とネット越しに繋がっていたんだ。けどひょんなことから議論が白熱したときに俺が書き込んだ一言で集中砲火を浴びて人脈をなくした俺はひっそりと過ごしていたけど今日外を歩いていて橋を渡ろうとしたときに遠くの景色を眺めていたら無意識のうちに落ちていたんだ。」

彼はスマホに表示されている画面をサニーに見せながら話した。話を聞いたサニーは彼を優しく抱きしめると彼はみるみると安らかになった。
「そんなにつらいことがあったのね。」
彼はサニーにひたすら甘えた。その姿は母親に甘える子供のようだった。サニーはそんな彼が愛おしく思えた。
そんな中サニーは懐からスマホを取り出すと彼が持っているスマホと同じSNSのページを開いた。するとそこには彼の安否を心配するコメントが並んでいた。

「みんなあなたのこと心配してるそうよ。」
サニーに言われ、画面を見ると彼はすぐに返事を返した。

その後、彼は再びSNS仲間の元に戻れたそうだ。

SNSの発展で様々な繋がりが生まれる反面使い方を間違えると予期せぬ事態を招くこともあり、時には大事件に発展してしまうこともある。ネット社会は便利な側面がある一方闇も深く様々なリスクを生み出す可能性があることも忘れてはならないだろう。

終わり

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